こんにちは、chipper佐久間です。 D2Cコンサルタントとして、楽天・Amazon・Google・SNS広告などの運用全般を担当しています。
今回は、モール型EC「楽天市場」における「楽天内広告」について説明していきます。 第1回の今回は、楽天広告の中でもっともメジャーなRPP広告について、具体的なキーワード選定やCPCの考え方について説明していきます。
- 楽天店舗を任されたけど、どう広告を出していいかわからない人
- 楽天の広告をひと通り覚えたけど、どのような考え方で運用して、具体的にどういう数字、キーワード設定をすれば良いかわからない人
私がこの記事を書いたきっかけとして、RPP広告について具体的な考え方の記事がなかったことがあります。 私が楽天広告についてまだ何も知らないとき、インターネット検索で楽天の広告について調べていました。 最初は、RPP広告ってどんな広告なんだろう? から始まり、どの位置に出るか、他にどんな広告があるかについて調べていました。
しかし時間が経つにつれて、RPP広告でより広告効果を出したいっ! となったとき、それを解決してくれる記事がありませんでした。 「楽天 RPP 考え方」「楽天 RPP 具体的」などのキーワードで検索をしても、RPP広告についての具体的な考え方がなかったのです。
この記事を読めばRPP広告で広告効果をあげたい方の、具体的な1つの考え方の指針となるはずです! 細かい話にはなりますが、RPP広告設定で悩んでいる方、RPP広告効果をもっとあげたい方は、ぜひ最後まで読んでいってください!
そもそも楽天RPP広告とは?


※RPP広告の詳細なルール等については、楽天側が出している、店舗運営ナビをご参照ください。
RPP広告の設定、出稿方法について

RPP広告の注意点

商品数による考え方の違い

早速、本題に入ります。 あなたが担当している楽天店舗の商品数はどのくらいでしょうか? 商品数によって、RPP設定の考え方が変わってきますので、商品数はとても重要な要素の1つです。 商品数が少ない場合は、1つ1つの商品について細かく見ることができますが、商品数が多くなるとそうはいきませんよね。 次の章から、商品数ごとの考え方を説明していきます!
RPPの設定について(商品数が少ない場合:商品数1~30くらい)
商品数が少ない場合の前提となる考え方は、「1つ1つの商品を最適化する」です。 まずRPPの最初の設定についてです。 最初に大事な前提として、RPP広告は最初から高い効果が現れることは少ないです。 Web広告全般に言えることですが、広いところから、狭く効果が高いところに向かって検証を繰り返しながら進んでいきます。 最初はROASやCPAが悪くなることが多いですが、適切なフローを踏んでいけば、だんだん改善していきますのでそこは許容することが必要です。 それでは早速、具体的な運用の考え方について共有していきます!
①まずキャンペーンCPC設定について、最初は25円で設定
25円で設定して数日運用してみて、広告予算をどの程度消化するかを見ましょう。 ※6日運用した場合なら、広告予算全体の約20%消化しているのが望ましいです。↓
②キャンペーンCPCの変更
予算消化のスピードによって、キャンペーンCPCを20円に下げたり、逆に予算消化が遅い場合はキャンペーンCPCを30円にあげましょう。
(もちろんそれ以上でも以下でも大丈夫です)

↓
③個別商品のキーワード設定
楽天内で検索したときに表示させたいキーワードをいくつか設定しましょう。 このとき設定するキーワードCPCは、目安CPCに設定します。
↓
④しばらく運用(2週間程度)
↓
⑤パフォーマンスレポートをダウンロード

集計単位:キーワード別
絞り込み:指定商品(調べたい商品管理番号を入力)

↓
⑥広告効果を確認

↓
⑦日々楽天内の状況は変わるため、定期的に上記の設定を見直しながら運用
※キーワードの考え方・・・例えばワンピースを売っているならば「ワンピース」というキーワードは競合が多く、ビックキーワードとなります。 逆に「ワンピース カジュアル 大学生」などのように、キーワードを絞り込めば絞り込むほど競合は少なくなり、そのワードはスモールワードとなります。
ビックワードで広告効果が高い商品は稀で、そのジャンルのTOP商品くらいしか広告効果が高くありません。 RPP広告ではいかに、売れるスモールキーワードを見つけ、そのキーワードのキーワードCPCを最適化していくかが鍵となります。 良いスモールキーワードを設定し、販売実績上げていけば、評価数や楽天内SEOで上位表示されるようになり、ビックワードでの広告効果も期待でき利用になります。
RPPの設定について(商品数が多い場合:30~)
上記でRPP広告の運用の流れを説明しましたが、商品数が多いと、どの商品にどのキーワードをつければ良いかがわかりにくいです。 その場合は、キーワードをある程度のグループ分けをして考えることをお勧めします。
①上記商品数が少ない場合の①、②と同じ運用
↓
②売れ筋商品をキーワード登録
店舗全体で売れている商品を登録します。(約10商品) そして各商品ごとに、関連キーワードを目安CPCで設定します。↓
③しばらく運用(2週間程度)
↓④全キーワードレポートダウンロード
集計単位:キーワード別

⑤キーワードをグループ分け
例えば、スマホケースの店舗だとしたら、 コラボ名+スマホケース、機種名+ケース、スマホケース+韓国訴求、機種名+ケース+コラボ名…etc 上記のように流入しているキーワードをいくつかのグループ分けをします。 ↓⑥ExcelでVLOOKUPとピボットを使ってグループごとの効果を調べる

効果改善に向けた数値の確認方法
RPP広告の成果を上げるために確認すべき指標として有効活用できる指標として、ROASやCPOもROI(投資収益率)判断指標として重要な指標になりますが、こと広告の成果改善においては別の指標にすべきです。具体的に推奨する指標はCTVR(クリックスルービジットレート)です。 CTVRとは、CTR(ユーザーに表示された広告のうち、ユーザーに広告をクリックされた割合※RPP広告においてはサムネイル画像が該当)とCVR(転換率)を掛け合わせた指標で、「クリックや購入へ、総合的に最も貢献したクリエイティブはどれか」を示す指標となります。 計算式は下記の計算方法で算出できます。 CTVR = CTR × CVR RPP広告の場合、成果をあげるためには広告クリエイティブがどれだけクリックされたのか?に影響されます。また、ただクリックされただけでなく、クリック後に商品ページを見てもらい実際の購入にどの程度繋がったか?を両軸に判断する必要があります。 CTRとCVRを独立して判断すると下記のような課題があります。- クリック率は上がったけど、CVRが下がってしまった → 無駄なクリックだけが増加し、広告費が嵩んでしまう
- 高い転換率は維持できているけど、クリックされていない → 限定的な消費者にしか広告が届いておらずROASはいいが、売上拡大に寄与しない
- 購買に繋がりやすいキーワードはなにか? → 例えば、「NIKE スニーカー」で検索した人にadidasのスニーカーが表示されてもクリックがされにくいことは想像がつくと思いますが、商品名になんでもかんでも対策キーワードを入れるのは間違っており、正しくターゲットやペルソナを想定したキーワードの設定をしましょう。(RPPは表示させたいキーワードのマニュアル設定もできますが、自動配信は商品情報を参照し表示されるため、商品ぺーじ内のキーワード対策も重要になります)
- ターゲットに刺さるサムネイル画像になっているか? → 成果が出るサムネイルが見つかるまで細かいコピーの微修正を加え、PDCAを回しましょう。キャッチコピー表現1つで成果が倍になることも往々にしてあります。
- 商品ページの訴求とサムネイル画像の訴求にズレがないか? → 広告でクリックが取れたとしても、商品ページ情報と広告訴求でギャップが生じれば、当然期待値が下がり転換率の減少に繋がります。内容の整合性は必ず確認しましょう。
AIの自動最適化機能を使った運用や、どんな商材がRPP広告に向いているかについてさらに詳しく知りたい方は、EC成功研究所の「楽天のRPP広告とは?設定方法からAI運用のコツまで徹底解説」も参考にしてください。
最後に
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございます! 上記で紹介した方法は、あくまでも私個人のやりやすい運用の仕方であり、絶対的な正解というわけではありません。 また、考え方の部分をメインで記載したので、細かい設定やExcelの使い方については触れませんでした。 考え方が分かれば、その先のソフトの使い方は慣れればすぐ身につくはずです。 なんとなく感覚で運用を行なっていくよりは、広告効果が上がりやすくなるはずなので、ご参考になればと思います。
RPP広告で獲ることのできるお客さんは、あくまでも顕在層です。潜在層の獲得には向いていません。 RPP広告で獲得できるお客さんは、キーワード検索から入ってきた方のみなので、お客さんのパイはどうしても狭くなってしまいます。 RPP広告だけをやっていれば店舗全体の数値を伸ばせるわけではないので、網羅的な施策が必要となります。
楽天には、顧客数を広げることが得意な広告もありますので、そちらについては、次の記事で書きたいと思います。












