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D2Cブランド運用担当者の方必見、UGCの活用事例を紹介!

2021/08/28

D2Cブランドを成功させるためには非広告戦略は必須です。

非広告戦略といえば、SEO/オウンドメディア/マスメディア/ブログ/SNSなどが挙がってくるのではないでしょうか?
今回の記事では、そのなかでもSNSに関して深掘りをしていきたいと思います。

以前、別記事でまとめさせていただいた通り、D2Cブランドには非広告戦略は必要不可欠です。
まず初めに、広告と非広告の違いが理解できていない方はこちらの記事を読んでいただければと思います。

記事でも触れていますが、広告と非広告では、非広告の方が信用力が高いとされています。
何故かと言いますと、「非広告」は、一般的にお金で買うことができません。だからこそ信頼性が高い傾向になっています。

今回は非広告戦略の中から「SNS」特に「UGC」について書いていきたいと思います。

 

そもそもUGCとはなにか。

UGC=「User Generated Content」の略です。
つまり、「一般ユーザーによって作れられたコンテンツ」を指します。
よく皆さんも、知り合いのSNSの投稿やブログなどで、興味のあるブランドと出会った経験もあるのではないでしょうか?

SNS時代では、行動購買プロセスとして、「ULSSAS(ウルサス)」というフレームワークがあります。
こちらは、UGCを活用したマーケティングの考え方です。

  • U:UGC(ユーザー投稿コンテンツ)
  • L:Like
  • S:Search1(SNS検索)
  • S:Search2(Google/Yahoo!検索)
  • A:Action(購買)
  • S:Spread(拡散)

勝手にUGCが回る仕組み=非広告戦略を行うことが可能です。
こういったUGCのサイクルですが、皆さんも体験したことがあるのではないでしょうか?

例えば、「Tiktok」

  • U:歌の上手い人の投稿
  • L:Like
  • S:TikTok内の#で検索
  • S:ミュージックアプリで検索
  • A:ダウンロード
  • S:拡散

おそらく、Tiktokを利用される多くの方が経験したことがあると思います。
皆さん知らず知らずに、「ULSSAS(ウルサス)」のマーケティング手法にハマっているのです。

 

D2CブランドとUGCの関係性がいい理由

実際に、多くのブランドがUGCを活用しています。
現代では「ググる→タグる」という言葉があるように若い人の情報取集がGoogle→SNSに変化してきています。
実際に、#(ハッシュタグ)の使い方のアンケート結果がこちらになります。

SNSの情報収集

このように、店名やブランド名、トレンドを調べる際にハッシュタグで検索される方が増加しています。
ただ、最新情報をみるだけではなく実際に写真や口コミを参考にし、自分のライフスタイルに取り込んでいます。
また、男女比をみると若干女性がハッシュタグから情報収集をしていることが分かります。
このように、今の時代ではハッシュタグで情報収集をすることが常識となってきています。

実際にAppleでは、UGCを使ったコンテンツ活用を行っています。
では、どのようにしてUGCを活用しているのか。Appleの公式Instagramを見てみましょう。

Apple公式Instagramでは、Apple製品を訴求するような投稿は行なわれていません
Apple製品とは一切関係のない、写真ばかりのアカウントになっています。

実はこれ、「一般ユーザーがiPhoneで撮影した写真」なんです。
つまり、UGCですよね。AppleがUGCの投稿を厳選して投稿しています。

このようにAppleもUGCを活用し、写真を通して「iPhone」という製品の魅力を伝えているのです。

 

UGCを活用する事による2つの効果

UGCが増加すると得られる2つの効果があります。

①ブランドの指名検索の増加

UGCが増加することによって、ブランドの認知度が向上してきます。
ブランド認知度が増加=メディアに取り上げられる可能性が増加します。
つまり、UGCを増加させる事で新たな非広告戦略が行われるサイクルを起こすことができます。

また、広告を回した際には低CPCでのCV獲得が可能になります。
こちら、弊社で運用を行っているあるブランドのアマゾン運用になりますが。6月の運用では、CPA808円でCV獲得ができています。
こちらのブランドでは、Instagramに力をいれる事によって、低CPAでのCV獲得に繋げることに成功した事例になります。
このように、UGCに力を入れる事によって、広告を回した際にも良い効果が生まれてくるのです。

🔽こちら弊社が運用を行っているAmazonの「指名検索」での広告効果になります。
このように、CPA:867円という低CPAでのCV獲得に繋がっています。

アマゾン指名検索

②リピーターによるLTVが増加

自らブランドの投稿をしてくれるユーザーはそのブランドのファンの方の可能性が高いです。
UGCを上手く活用しているブランドの投稿を見てみると、比較的似ている投稿を行っています。
実際の事例を見ていきましょう。こちら「Aesop」公式アカウントになります

公式アカウントでは、クリエイティブでカッコいいイメージのアカウントになっていますね。
ライフスタイルの訴求は行っていないアカウントになっています。

しかし、UGC=#Aesop」を検索してみると、

このように、ライフスタイルの一部となっている投稿が多くなっています。
Aesopを購入するユーザーの方の投稿をみると、洗面台に置いてある投稿や、カバンの中にある投稿など。
ライフスタイルの中=Aesopという位置付けが確立されていますよね。

つまり、ブランドの「モノ」対して魅力を感じながらも
Aesop世界観
Aesopを使用した自分のライフスタイル」
などに共感した方が、多いのではないでしょうか?

現代のユーザーは「モノ」ではなくブランドに対して「意味」を求めている方が多くなってきています。
このように、UGCをみるとユーザーがブランドに対して何の「意味」を求めているかが分かります。
商品のデザインがいくらオシャレでも、商品写真だけを投稿していてはフォロワーの増加は頭打ちです。
その商品を通じて得られる体験を想起させたり、ライフスタイルをイメージすることのできる、魅力的な発信が求められています。

 

これからのブランドのあり方とは?

D2Cブランドは、ただのブランドではありません。商品はあくまで要素の1つとして、いかに顧客にとって魅力的な体験をつくれるかが重要なポイントです。
もちろん機能性は商品を販売する上では、とても重要な要素です。

しかしモノが溢れる今の時代において、機能的価値の追求には限界があります。
一方でD2Cブランドが重視するのが、「世界観」といった言葉に代表されるような「情緒的価値」です。

「情緒的価値」をどのように提供していくのか。
そこを追求する事によって、UGCが高まり非広告戦略がうまく回っていくサイクルを作ることができます。
今回は非広告戦略の中でもSNSに観点を置いて記事を書いてきました。次回の記事では別の非広告戦略について書いていきたいと思います。

chipperではSNSを活用したUGCの活用の支援を行うことが可能です。また、Amazon楽天のモール運用も得意としております。
この記事を読んでご興味を持った方がいましたら、お気軽にお問い合わせページからご連絡ください。

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