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越境ECやるならShopifyが最強な理由5選

2021/10/21

こんにちは、chipperの梶ヶ野です。
グローバル化が進む昨今、EC業界でも国をまたいだ取引=越境ECが日々広がっています。
その中で特に利用されているプラットフォームがShopifyです。
そこで今回はなぜShopifyが越境販売に向いているのか、について深ぼっていきます。

この記事はこのような方向けに書いています
  • 海外向けに自社商品を販売したい事業者様
  • 越境ECに取り組みたいが何から始めればいいか分からない事業者様
  • 越境ECを始めるにあたりカート選定に悩んでいる事業者様

世界中で躍進しているShopify

細かい各論に進む前に、現在Shopifyがいかに広まっているかについて、概観をお話しします。
下記は2020年アメリカでのEC分野流通総額のシェアランキングですが, ShopifyはAmazonに次ぐ第2位となっています。

米国での小売ECシェア(2020年)

引用:「Shopify Q2 2021 Financial Results Conference Call」https://s27.q4cdn.com/572064924/files/doc_presentations/2021/07/Shopify-Investor-Deck-Q2-2021.pdf

そして、流通金額の大きさもさることながら、特に目覚ましいのが成長率の高さです。
Shopify全体のMRR(Monthly Recurring Revenue、月次収益)のCAGR(年平均成長率)はここ5年で46%を記録しており、躍進具合が数字でも実証されている状況です。
ShopifyはSaaS(Service as a software)型の特性を持ったECプラットフォームであり、ネットさえ整っていれば場所を選ばず簡単に利用することが出来ることが強みの一つですが、まさにその強み通り全世界で利用数も販売額も拡大しているのです。

引用:「Shopify Q2 2021 Financial Results Conference Call」https://s27.q4cdn.com/572064924/files/doc_presentations/2021/07/Shopify-Investor-Deck-Q2-2021.pdf

【こちらの記事も合わせてお読みください】

なぜShopifyが越境ECに最適なのか

ではShopifyが越境ECに向いているとされる具体的理由について、深堀りたいと思います。

ブランド独自の世界観を醸成しやすいデザイン

D2C(Direct to consumer)と呼ばれるメーカーが顧客に直接販売する形態が盛んである昨今、他社製品との差別化の観点で各メーカーにとって自社製品のブランディングは必須となってきています。
ブランディングを構成する要素としてサイトデザインも、ブランドの世界観をダイレクトに顧客に伝えるために外せない事項になっています。

では海外向けにECサイトを制作する場合、デザイン面はどのような点を重視すればよいでしょうか。
答えは“テキストコンテンツではなく画像等直感で訴えかけるコンテンツ”で攻めることです。
元々海外のサイトは日本に比べると画像メインの傾向が強いのですが、背景としては嗜好性の違いもあるものの、多くの国は多民族国家であり文字より画像の方がより多くの方に伝わりやすいというのがあります。
例えばアメリカでいくとヒスパニック系や、アジア系人種も多数在住しており英語を使えない層も多く、テキストより画像でブランド感を訴えかける方が好まれます。

特にサイトの顔であるTOPページは無駄に文字やカテゴリー、バナーなどを設置するのではなく、画像一つで何を売るか、カスタマーにダイレクトに想起させるシンプルな構成が好まれます。
そしてShopifyだとカナダ発ということもありこういったシンプルかつスタイリッシュなデザインを簡単に実現できるのです。
グローバルスタンダードなクオリティのデザインを手軽に実現できることはShopifyの中でもバリューが高い事項の一つです。

NATALIST / 女性用サプリメントのECサイト(Shopify) https://natalist.com/

多言語・通貨対応しやすい

外国に向けて販売するには当然ながら販売先の国に合わせてテキストを翻訳したり、現地で使用されている通貨に対応する必要があります。
しかし、販売先の国ごとにいちいち別のECサイトを開設していたら手間ですし、管理も煩雑になってしまいます。
ところが、この問題をShopifyであれば解決してくれるのです。

Shopifyは先日、越境EC参入の補助となるアプリである「Shopify Markets」のリリースを発表しました。(https://www.shopify.jp/markets)
詳しい機能は前述リンクを参照頂きたいですが以下抜粋です

  • 同一サイトでの複数言語対応、自動表示
  • 適切な通貨の自動表示
  • 各国販売状況の一元管理

元々Shopifyは翻訳アプリ等もあり越境に強いと言われていましたが、このアプリの導入によってさらに越境ECへのハードルが下がったと言えます。

SEOのローカライズもしやすい

さて、意気込んで海外向けECサイトを制作したものの、自社サイトに流入させなければ意味はありません。
集客の手段としてはSNSや広告など色々考えられますが、外せないのがグーグル等での自然検索経由の流入です。
そのためにSEO対策が必須となりますが、対象の国によって使われる言葉も異なりますし、それに合わせてコンテンツのテキストを編集するなどの対応が求められます。

ここでShopify Marketsがまた役に立ちます。
先ほど紹介した自動翻訳機能に加え、ドメインもオートででローカルのものを使用する設定が可能、自動的に現地に合わせたSEO対策が出来る仕組みになっているのです。
SEOのローカライズは現地でのマーケティングを効果的に進める上で必須であり、それをスムーズにセッティングできる点は秀逸と言えます。

引用:https://www.shopify.jp/markets

配送面の手続きも簡易的に行える

越境ECの次なる対応必須事項として海外への配送があります。
通常海外に物を郵送する際はインボイスや送り状の作成や配送業者の選定等が必要になりやや煩雑です。
しかしShopifyではアプリを使用することでこれらの作業を簡便化することが可能です。特に「Ship&co」というアプリが便利で(https://www.shopify.jp/blog/ship-co-apps)

  • 商品のサイズや重量などの情報を入力により、送り状、インボイス、納品書の発行が可能
  • 国内配送会社はもちろんFedEx、DHL、UPSといった海外配送会社も対応

といった機能があり越境ECにはマストと言えます。

日々開発される便利なアプリを利用でき、拡張性が高い

これは越境取引に限らず、ですがShopify最大の長所とも言えます。
Shopifyでは「アプリ」という拡張機能を持ったプラグインが Shopify app store で公開されています。 アプリを適用することで自由に機能拡張が行えます。
例えばレビュー機能や配送時間指定など、便利な機能を備えた様々なアプリをインストールすることで誰でも利用することが可能です。

そして、このShopify app store 上で便利なアプリを販売すべく、日本も含む世界中のエンジニアが日々開発を行っている状況です。
店舗側からすれば日々開発される便利なアプリをアップロードすることで、更に効率のよい運営を実現することが出来ます。
このようにフレキシビリティ(柔軟性)がある点はShopifyならではの魅力です。
越境ECににおいても前述したShopify Marketsに加え今後さらに便利なアプリが開発されることは十分可能性があるでしょう。

GAFA離れがShopify加速の一因に

さて、ここまでいかにShopifyが越境ECにおいて力になるか、について解説してきました。
現在までも目覚ましく利用が広まっていますが、恐らく今後さらにその流れは加速するでしょう。
その根拠として、機能面で優れていることはさることながら、社会的情勢もフォロー要因となっています。

その情勢とはアメリカの若者を中心としたGAFA離れです。
近年アメリカでは長年経済界に君臨してきたgoogleやAmazonといった企業が独占的に利権を獲得しており反トラスト法(独占禁止法)に抵触する、としてやり玉に上がっており訴訟問題にまで発展しています。
EC業界でいくと特にAmazon離れが加速、若者を中心とした消費者の中で「いいものをメーカーから直接買う」D2Cの意識が浸透しており、モールよりもブランドECから直接購入する潮流が強まっているのです。

D2Cとは? 今さら聞けないD2Cビジネスモデルを解説

そして、下記記事で「小売業界の反乱の旗手のような存在」と紹介されているようにShopifyがその主役に君臨しています。

「アマゾンじゃない」が売り、米新興ECに勢い

例えば世界一の街ニューヨークでは街にスポット当てたコミュニティ型ECサイトがShopifyで制作されています。
商品カテゴリーはもちろんエリアやライフスタイル(アクティビティ)で商品を選べる形態となっており、まさしくアマゾンを介さずとも直接ブランドから購入する良例です。

GAFAのような巨大な既存企業経由ではなく、直接メーカー(生産者)のメッセージやブランド観に共鳴して購入する→店舗は独自でブランド構築や、その後の運用を行えるECカートを求める→Shopifyがニーズに合致
という流れで今後もShopifyの利用が拡大する傾向は強いでしょう。
海外向けに自社製品を売りたい事業者様もこのトレンドを抑えておく必要があります。

ニューヨークのコミュニティ型モール、「ShopIN.nyc」 https://shopin.nyc/

Shopifyでグローバルスタンダードな店舗を目指しましょう

ここまで越境ECを進める上でShopifyがいかに優れているかについて解説してきました。
Shopifyは機能面、評判の両軸で高いクオリティを誇り、名実ともに今最もトレンドに乗っているECカートです。
直近でShopify Marketsがリリースされたように、今後さらに便利な機能が開発される可能性もあり非常に未来が楽しみなサービスと言えます。
越境ECを始めたい事業者様にとっては最有力のカートと言えるのではないでしょうか。

ただ、ここで一つ注意して頂きたい点があります。
Shopify構築は簡易的なデザインであれば誰にでもできますが、ECサイトを作っただけでは売上に繋がりませんし、特に海外向けということであれば尚更ブランド設計が重要になります。
ブランディング設計を行った上で売れるサイト構築を行うには、liquidというフレームワーク言語や、メタフィールドの概念、CDP(顧客データ基盤)の知識が必須になります。

 

弊社は日本で数十社のみのShopify Expertsにノミネートされており、マーケターだけでなく、データサイエンティスト、エンジニアで構成され含めた、売上最大化を実現するために多角的な要素を補完したチームを構成している点が特徴です。
Shopifyを使って越境ECに挑みたい方はShopify Expertsである弊社にお問い合わせ頂ければ、全力でサポートさせて頂きます。

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