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WEBマーケティング業界「新人」に読ませたい本や動画

2021/07/25

こんにちは、chipper西田です。

今回は、chipperが新卒・新人教育をする際に、Off-JTとして読んでもらっている本・見てもらっている動画についてまとめます。
新人育成に対して困っている経営者やマネジメント層の方に必見の内容になるかと思います!

 

この記事はこのような方向けに書いています
  • 新人の教育の時にどうしたらいいかわからない…
  • 正直育成に対して全然手が回らない…

 

はじめに

chipperでは、下記のMVを掲げて経営を行っています。

ミッション:誰もが自然に夢を叶えられる世界へ
ビジョン:世界に変革を起こす人財を創出する 

私たちがこれらのMVに込めた想いを考慮しますと、新卒・未経験人財を採用し、育成することはマストであると考えています。

しかしながら、大変お恥ずかしながら弊社は現在(2021年7月25日時点)では資金調達前のスタートアップで、
すべて自己資本と借入のみで経営を行っており、新人の育成に対して大きくリソースをかけられず、OJTに頼りがちという問題がありました。

そのため、新人育成はすべて「どのようにお金をかけずに効率的に育成をするのか」という部分にフォーカスせざるを得なく、本記事で紹介するほとんどの方法がお金をかけない方法(かかっても少額)となっています。

【重要】下記にご紹介するコンテンツはすべて、紹介する順番で新人に読んでもらっています。

 

新人に読んでもらう本・見てもらう動画の紹介

1.WEBマーケティング超入門マンガ「Webマーケッター瞳」

タイトル:Webマーケッター瞳
種類:漫画
金額:完全無料
時間:1.5時間(シーズン1のみ・最終回のシーズン5まで入れると×5)

webmarketer_hitomi

・入門編として、親しみやすい漫画というコンテンツ
・ちゃんと基礎知識を楽しみながら理解できる本になっている
・WEB業界あるあるに対しての主人公たちの奮闘が激アツ

Z世代の多くに共通する傾向として、本を読む習慣がない、ということが挙げられます。
これは正直ある意味仕方のないことだと思います。
若い時からスマホと共に生き、YouTubeやTwitterから情報を得ることが当たり前の中で生きてきたので、習慣がないというのも当然です。
(かくいう私も本を読む習慣がついたのは「自分には圧倒的インプットが必要だ」と、あるきっかけで気づいた時からです)

そんなZ世代におすすめなのがこれ!
「Webマーケッター瞳」

インプレスという会社が運営されている「Web担当者フォーラム」に掲載されている漫画で、完全無料で読むことができます。
シーズン1はおそらく10年前ぐらいに書かれた物だと思いますが、少し情報は古い一方で今でも色褪せない考え方として、WEBビジネスの基礎となる考え方が書かれています。

特にWEB業界に携わっている人が読むと「あー、あるあるw」「わかるw」になるようなことが多く、でもちゃんと初心者に優しい内容になっています。
シーズン4が何よりアツい!! 絶体絶命からのアイデアでの大逆転。そしてそのアイデアのフィジビリティ(実現可能性)が高い。

WEBを利用した施策は、基礎を知っていることは大前提のスタートラインで、そこからは「信頼関係」と「発想力」と、何より「行動力」が重要であると気付かされます。

 

と、感情入りまくりの個人的な感想バリバリで書きましたが、入門編ということで漫画を読んでもらいながらWEBマーケティングの知識を身に着けてもらうのは非常に有効です。
ちゃんと読まないと次のページで何が起きてるのか理解ができない構造になっているので、解説をレポートとして書かせるのも良い手段かもしれません。

 

2.瞳の視点を他事例で考えよう「ドリルを売るには穴を売れ」

タイトル:ドリルを売るには穴を売れ
種類:ビジネス本(半分小説)
金額:1,572円
時間:3.0時間

・ストーリー→解説の順番で内容を理解できる構造になっている
・身近な飲食店を例に、MBAで使われる理論を使っての再興がふんだんに盛り込まれている

構造としてはWebマーケッター瞳に近いですが、自社の廃止寸前の事業の立て直しをまかされた、ある女性の話です。
Webマーケッター瞳は漫画のため、良くも悪くもふわっと読むことができてしまいますが、本書を合わせて読むことでより知識が体系化されます。

WEBに限らずよくある話として「手段の目的化」があります。
本来であれば目的を達成するためのただの手段であったはずが、いつの間にか手段を実行することが目的となってしまうことです。

本書のタイトルにもなっているドリルと穴の関係は、よくそれに例えられる話です。
お客様に売る物は「モノ」ではなく、そのモノが内包している「価値」であり、その価値はモノであるとは限らない。

入門書としてわかりやすい一冊です。

 

3.次はECの基礎知識「先輩がやさしく教えるEC担当者の知識と実務」

タイトル:先輩がやさしく教えるEC担当者の知識と実務
種類:ビジネス本
金額:2,178
時間:3.5時間

・EC業界入門のために基礎知識を身につけられる神本

WEBマーケティングの全体像や考え方を理解した上で、次にECビジネスの全体像を理解してもらいます。
株式会社いつも.さんの出されているこちらの本は、EC業界入門書として大変理解しやすく、私も一体何冊後輩・部下に買い与えたかわかりません。笑
(Amazonではめちゃくちゃ購入履歴あるのに何故か手元に一冊もないw)

  • EC販売のビジネス構造
  • 販売フロー、ワークフローの構築
  • 楽天・Amazon・Yahoo・自社サイトのビジネスモデルとメリット
  • KPIマネジメントも含めたPDCA

これらを初心者でもわかるようにまとめてくださっており、4年前ぐらいの書籍ですが、スピードの速いEC業界でも今でも利用できる名著であると考えています。

 

4.CRMも含めた全体像を動画で知る「EC通販業界の新人研修」

タイトル:EC通販業界の新人研修
種類:動画
金額:完全無料
時間:7.0時間(動画12本)

・動画でEC業界の超全体像が学べる
・順番に上から見ていくことで、新人教育を代わりにやってくれる
・EC業界でも著名な企業の方を講演者として選定している

一般社団法人日本通販CRM協会様で主催していらっしゃる、新人向け研修の一貫で、
業界の著名な方を集めてECの基礎をステップで学べる動画を、なんと無償提供していただいています。

講師の方の所属される企業のお名前を拝見しても、EC業界では「主要」とされている企業の方が多く、
EC業界にそこそこ精通している私の目から見ても、動画とは言えこれらの方々のご指導を無料で受けられるなんて大変なことです。

 

5.実践的な内容が学べるe-ラーニングツール「ジッセン!」

タイトル:ジッセン! オンライン
種類:動画
金額:月額5,390円/人
時間:勉強しようと思えばほぼ無限に可能

・ここまで概略的に学んできた内容を、実践的な内容に落とし込める
・広告マーケティング系が強いので専門人財を育成しやすい

ここまでのコンテンツは、いわゆる机上論的な意味合いの強いコンテンツでしたが、
「ジッセン!」はその名の通り、実践的な内容のみを取り扱った動画コンテンツだけを取り上げています。

例えばWEB広告運用について学ぶ時には、
Google広告の設定の仕方や、コツやテクニックについて、画面を見せながらそのまま話してくれます。

Why→What→Howという順番で解像度が上がる構造と仮定すると、
ここまで学んできた内容は、Whatに近い内容でしたが、より実際の現場に近いHowが学べるイメージです。

ただこの「ジッセン!」ですが、めちゃくちゃコンテンツボリュームが多いです。
(その中でも広告運用系に特化している印象はあります)

新人に普通にこのツールをぽいっと渡しても、何からやったらいいかわからないと思うので、
必ず本人と1on1面談を行い、どの軸で今後成長していきたいか、自分の将来の軸をある程度固めてあげた上で、
見るべきコンテンツをこちらの方で整理してあげます。

月単位で契約金額がかかる有償ツールのため、いつまでも契約してもコストがかさむだけなので、絞った上で短期間でインプットをしてもらいます。

 

6.Excel基礎、PowerPoint基礎「社内勉強会」

実務では確実に必要となる、ExcelとPowerPointですが、色々なツールを試しましたが、
「私が自分で教える方がいい」という結論になり、現在はそのようにしています。

理由としては、
・Excel:結局関数や構造を理解するのは1時間ぐらいで教えられるが、重要なのはそれらをどう組み合わせるかの「応用力」である
・PowerPoint:意外とちゃんとまとまっているコンテンツが存在しないのと、OJTで教えていかないと身につかない

もしこれらを教えるために「こうやってるよー」というおすすめがあればぜひ教えてください。

 

7.事業計画書作成「Udemy」

タイトル:Udemy内【新規事業からIPOまで】エクセルで学ぶスタートアップ戦略&ファイナンス
種類:動画
金額:2,400円
時間:4.5時間

・ビジネスの全体像が理解できる
・事業計画書作成のための考え方がわかる

chipperでは、D2Cのスタートアップ(起業/社内事業問わず)の支援をしています。
事業計画書を作成することも多いですが、新人にも速い段階でこれを書けるようになってもらうことを目標としています。

  • 新規事業におけるファイナンス戦略
  • D2Cにおける顧客獲得後のコホート分析
  • ユニットエコノミクスの指標化
  • Excelへの落とし込み方

上記講座で、これらすべてを体系的に学ぶことができます。
とは言え、大変ハードルが高い内容なので、6番が修了しただけでは理解するには難しい内容かもしれません。
それでもこれを理解しようと何度も反芻することで、ビジネス力が大きく高まることは断言できます。

 

chipperでは、スペシャリスト人財も必要と考える一方、全員がゼネラリストとしての要素を持つことこそがクライアント様へ価値を生み出すことができるという考えから、既存社員か新卒かに関わらず、全員が上記知識を身につけるようなカルチャーとしています。

ビジネス全体像と、業界の全体像を理解した上で、
SEOやSNS・広告を利用した集客術、その具体的な設定方法、
訪れた顧客へのブランディングと販売フローについて、
あらゆる側面から支援ができるよう、常にインプットを欠かさない組織カルチャーを醸成しています。