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【事業主向け】インフルエンサーアフィリエイトを活用する上で重要なポイント

2023/12/14
インフルエンサーアフィリエイトを活用する上で重要なポイント

アフィリエイトには様々な種類の方法がありますが、みなさまはインフルエンサーアフィリエイトについてご存知でしょうか?

インフルエンサーアフィリエイトとは、インフルエンサーが自身のSNSやブログ、InstagramやYouTubeなどで紹介した商品やサービスについて、アフィリエイトリンクを貼ることで、紹介した商品やサービスが購入された場合に報酬を得る仕組みです。

事業立ち上げ初期に、成果報酬型で事業拡大を検討可能なアフィリエイトの中でも、影響力のあるインフルエンサーに紹介してもらうことは、広告主サイドにとって理想的なマーケティング手法の一つといえると思います。

この仕組みを活用することで、インフルエンサー側は自身のフォロワー数や影響力を活かし自身の報酬も増やすことができます。一方で、自身のアカウントにマッチしないものを紹介することにより、フォロワーからの信頼を失うリスクもあるため、紹介する商品やサービスの選定や、適切な情報提供が求められるため、どのような商品でも簡単に紹介してもらえるわけではありません。

そこで今回の記事では、インフルエンサーアフィリエイトについての解説と、活用する上で継続的に紹介されやすくする重要なポイントについて解説したいと思います。

インフルエンサーマーケティングの種類について

インフルエンサーマーケティングといっても様々な種類があります。それぞれのマーケティング手法についての解説を行います。

インフルエンサーギフティング

インフルエンサーに対して、自社の商品やサービスを実際に試してもらい、その感想やレビューをSNSやブログなどで共有してもらうことを目的としたマーケティング手法です。

インフルエンサーは、無料で商品やサービスを提供される代わりに、その商品やサービスの感想やレビューをSNSなどで発信することになります。これにより、インフルエンサーのフォロワーにその商品やサービスが紹介され、商品の知名度や認知度を高めることができます。

インフルエンサーのメリットとしては無料で商品を試せることしかないので、ギフティングで動いてくれるインフルエンサーはアフィリエイトでは売上を作りにくかったり、固定報酬型の案件依頼の少ないマイクロインフルエンサーが中心となります。

すでに知名度があるような本当によい商品や、インフルエンサーにとって相性の良い商品の場合はパワーのあるインフルエンサーが動いてくれるケースもありますが稀だと考えた方が望ましいです。

有効な利用方法としては、まだブランド認知の低い商品において面で特定ハッシュタグの検索シェアを取り、純粋想起を狙いたいケースや、商品の使用感などの情報を幅広く取りたい時に有効です。

弊社でも、ブランド立ち上げの際にブランドの純粋想起獲得の手法で活用するケースが多くあります。実際に特定のハッシュタグにおける占有率を高めたことで、TVメディア取材を意図的に勝ち取りに行った事例もあります。戦略の詳細を知りたい方はお問い合わせください。

インフルエンサーギフティングのメリット

インフルエンサー固定PR案件

商品紹介を、有力なメガインフルエンサーに実施してもらいたい場合のほとんどが、固定報酬型のPR案件となります。芸能人や有名ブロガーなど媒体は様々ですが、メガインフルエンサーであれば拡散力が圧倒的に高いため、一気に市場認知を取りたい商品の場合有効な施策となります。

予算規模に応じてどの程度の規模でできるかは変わりますが、効果を上げるためのコツとしては、メガインフルエンサー一人に依頼をかけるのではなく、同チャネルのインフルエンサー複数名を起用することで、メガインフルエンサーの投稿を見た別のインフルエンサーが勝手に紹介してくれるといったムーヴメントが起きやすくなります。

新商品のリリースや、季節イベントなどのキャンペーンを実施する際にスポット的に活用するケースが多いです。スポット的にバズ効果を発揮させやすい施策になるため、ただの商品紹介よりも何かしらかのキャンペーンと掛け合わせることでより効果を発揮させやすくできます。

弊社でも固定報酬十数万のインフルエンサーから芸能系までアサインと企画組みが可能なので、企画検討中の方はお問い合わせください。

インフルエンサーアフィリエイト

冒頭で説明したように、成果報酬型の施策となります。特徴としては、ギフティング案件や固定報酬PR案件が認知や純粋想起獲得のための施策であることに対し、販売に直結する施策という点です。

また、商品やサービスが売れない限り広告費用は発生しないので、どのような事業者であっても気軽にチャレンジできる点や、先々の財務計画に組み込みやすいなどの利点から、単品通販型の商品や、サブスクリプション型のサービスで多く活用されるケースが多いです。

インフルエンサーへの成果報酬相場は、単品通販系であれば4,000~9,000円ほどの案件が中心で、アドアフィリエイトと比較するとややリーズナブルな傾向にあります。

メディア掲載中心のA8などのアフィリエイトよりもやや高いですが、インフルエンサー側が商品の良さを伝える努力をして商品紹介をしてくれるため、ユーザー育成をしながら商品を販売できるという点でもメリットがあります。

インフルエンサーアフィリエイトの特徴

このようにインフルエンサーアフィリエイトは、他のインフルエンサーマーケティング施策と比較しても、商品販売という点で効率のよい施策となりますが、一方で多くの事業主が手軽にチャレンジできる分、案件供給過多な状態となっており、試したはいいけど誰も紹介してくれない、一度は紹介してもらえたものの継続的に紹介されないといった問題が多くなってきております。

これ以降では、どのようにすればインフルエンサーアフィリエイトを有効に活用できるか、重要なポイントについてまとめていきます。

 

紹介者であるインフルエンサーのメリット・デメリットを理解する

インフルエンサーアフィリエイトにおける最も重要なポイントは、紹介者が発信力のある個人であるということを正しく認識することです。事業主側は当然、商品を効率よく販売して売上を上げようとするためどうしても意識が商品の収支バランスや、効率を求めがちになってしまいます。

しかし、あくまで紹介するのはインフルエンサーであり、インフルエンサー自身が本当に紹介したいと思った商品でないと見向きもされないのが現状です。

そのため、まずインフルエンサーのメリット、デメリットを知ることが重要です。

インフルエンサーアフィリエイトのメリット

  • 自身のフォロワーに対して、紹介した商品やサービスが実際に役立つものである場合、フォロワーからの信頼が高まることが期待できる。
  • 報酬が得られるため、自身の活動による収益化が可能となる。

インフルエンサーアフィリエイトのデメリット

  • 適切な情報発信が求められるため、商品やサービスに関する知識や調査が必要となるため、聞いたことのない商品や信頼性がない商品を紹介する際は事前リサーチに時間と手間がかかる。(誤った情報発信をした場合、インフルエンサーの情報を信頼して商品購入したフォロワーからの問い合わせはインフルエンサーにいってしまう場合が多いので、問い合わせ対応の工数などを考えると、一定の信頼や実績がある商品紹介に集中してしまう)
  • 自身の利益優先で商品やサービスを紹介することをしてしまうと、フォロワーの信頼を失いアカウント品質が下がるリスクがある。
  • 出回りすぎている案件だと、誰しもが紹介している商品紹介になってしまい、広告案件感が強まることでフォロワー離れを誘発しかねないため、誰でも知っているような案件でも紹介されないリスクがある。
  • 売れなくてもまとまった金額を得ることが可能な固定報酬案件と比較し、本当に信頼できて固定報酬より安定的に売上を伸ばせる可能性を感じてもらえないと紹介したいと思う力学が働かない。

このように、報酬というメリットはあれど、インフルエンサーサイドも一定のリスクを負いながら商品紹介を行うため、商品を効率よく売りたいからといって安易にインフルエンサーアフィリエイトを実施しようとなってもうまくいかないので、インフルエンサーのメリット・デメリットを正しく把握することが重要です。

紹介したいと思われる魅力的な商品になっているか?

弊社ではD2Cブランドの商品企画からご一緒させていただくサービスを提供しているので、最初から一緒に伴奏させていただく時には、インフルエンサーアフィリエイトや他のマーケティング施策で紹介されやすくすることを前提として企画するのであまり発生しないのですが、商品が完成した状態でこれから販売したいといったケースの際に、インフルエンサーアフィリエイトの実施依頼をいただくことがあります。その際に最も多い課題点として、商品の魅力が伝わりにくい(バリュープロポジションが確立されていない)ケースです。

大抵の新ブランドを立ち上げる際に陥りがちな失敗事例として良い商品を作ろうとした結果、なんでもかんでもいい要素を詰め込もうとしてしまいがちです。確かに、多くのいい要素があれば売れそうに感じるのですが、商品の一番の説明を一言で伝えにくくなります。その結果として、商品をインフルエンサーに依頼する際に、結局何を実現したい商品かが伝わらず、大雑把にしか商品を理解してもらえない状態に陥ります。

インフルエンサーですら紹介しようと思えない商品が一般消費者に購入してもらえるかといったら、無料で商品が手に入って報酬までもらえるインフルエンサーと比較した時により一層購買ハードルは高いのが現実です。

インフルエンサーに反応してもらえない時点で商品の魅力を正しく伝えることに失敗している状態なので、残念ながらそのような商品の場合は、企画から見直すか、ターゲットを明確化させ、そのターゲットに刺さるバリュープロポジションを定めた上で再度挑戦することが望ましいです。

上記で悩まれる場合、紹介されやすい商品設計から一緒に検討するサービスも提供しておりますので一度お問い合わせください。

紹介してもらう前に実績作りができているか?

新商品を紹介してもらう際に発生しやすい問題は、紹介する商品が実際に販売できる可能性があるのか?という点です。販売実績がない商品を取り扱うにはインフルエンサーも紹介ハードルが高いため、安心して商品紹介をしようとする力学が働きません。

そのため、弊社含めどのASPでもインフルエンサーに案件を依頼する際は、報酬金額だけでなく、初回オファー価格、過去の獲得実績、各媒体経由の平均転換率、定期縛り可否、実績の高い画像や動画素材などの情報をインフルエンサーに提供し紹介を促します。実績の高い案件では、平均転換率が10~18%程度出ているものが中心に出回っているため、全く無名で広告での実績がない商品ですと、相手にされにくいというのが現状です。

可能な限り最初は予算型で商品の販売実績を作ってからの方が紹介してもらいやすいです。弊社でも広告運用を実施しますが、媒体によっては他の有力な代理店をお繋ぎすることも可能なのでこちらもお気兼ねなくお問い合わせください。

インフルエンサーに最初の成功体験を与えることができているか?

せっかく初回の商品紹介に繋がったとしてもインフルエンサーの期待値を超える売上が達成されなかった場合、インフルエンサーが継続的にその商品を紹介しようという力学が働かなくなります。なぜならば、他にも成果の出やすい商品がたくさん出回っているからです。インフルエンサーアフィリエイトの紹介媒体として最も成果を上げやすいのは2023年4月時点では投稿をハイライトに固定して継続的に露出導線を設置可能なインスタグラムになります。

ハイライトに設置できる上限数は100件で、100件を超える場合は古い順に削除されていきます。また、100件もハイライトを掲載することはユーザビリティを損なうリスクがあるので、ハイライト掲載するにしても10~30個程度のケースがほとんどです。そうなると、供給過多かつ、掲載枠数が限定されるため、一人あたりのインフルエンサーが紹介する商品は必然的に信頼できて、販売実績の見込める案件紹介に絞られていきます。

そのため、初期に紹介してよかったと思えるような、成功体験をインフルエンサーサイドに積ませる設計を組めると継続的に案件紹介をしてもらいやすい関係性が出来上がります。

紹介してもらいやすい構造を作るためには、インフルエンサー独自で活用できる専用LPを用意したり、特別なクーポンを用意するといった工夫が必要です。弊社でも紹介してもらいやすいようにインフルエンサーに向けた成功事例の横展開を実施しています。ここにあげた以外にも様々な施策の検討をしてみてください。

当社の支援内容について

現在弊社では、インフルエンサーアフィリエイト単体でのご依頼はお断りしており、コンサルティング契約とのセット時のみご提案をさせていただいております。
ぜひご相談お待ちしております。