みなさま、米国マーケターの、リッチ・シェフレン氏はご存知でしょうか?
Google、Yahoo、Microsoftなどのマーケティングコンサルティングをされたこともある、マーケティング界の大御所と言われる起業家です。
彼が書いている『インターネットビジネスマニフェスト』という本で紹介されている、『ビジネスを成功に導く7要素』について、抜粋して紹介をさせていただきます。
また、弊社ではこの7つの要素を満たすような新規事業や組織構築のプランニングも行っております。
こちらが全体図です。
7つの要素のうち、それぞれどれかが欠けていると、一番右のような結果になると考えてください。
これらを全て満たしている場合、成功する確率が大きく上がります。
これらが要素ごとに欠けている場合について見ていきましょう。
事業の全ての判断をリーダーが行うことはできません。
時にはメンバーに判断権を委ねることもあり、その時の重要な軸となるのが「ビジョン」です。
ビジョンとは、誰が聞いても誤解のない(誤解のない、という点が重要です)到達目標であり、そのビジョンがメンバーに共有されていることで、判断軸として「そのビジョンに到達するため」という基準が最優先となり、判断にブレがなくなります。
ビジョンが存在しない場合に組織に起きることが「混乱」です。
混乱や不明瞭さをビジネスから取り除き、100%の確信を持ってビジネスを推進するためにも、「ビジョン」は必須要素となります。
競合に対して優位性のある「強み」を中心に構築されていない場合、「不安」が生まれます。
短期的には成功と見えることがあっても、長期的には成功が長続きしないことをリーダーもメンバーもよく理解しているため、ビジネスは「強み」を中心に構築していく必要があります。
ビジネス上の核となる強みのことを「コア・コンピタンス」と言います。
ビジネスは、時としてキャッシュを追いかけなくてはいけないことはあります。
しかし、キャッシュを稼ぐという目的のみに偏っているビジネスは「情熱」が存在しないため、必要以上のことを実行しなくなり、発展性・拡大制がなくなります。
キャッシュを稼ぐビジネスは「ライスワーク(米を食べるためのビジネス)」と呼ばれます。
それに対し、情熱を持って取り組めるビジネスは「ライフワーク(生活の一部)」となります。
ビジネスにおける4大資源と言われる「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」がない場合、チームにフラストレーションが蓄積されます。
最もわかりやすいのは「ヒト」と「カネ」です。『こんな人がいてくれれば…』『もっと広告にお金をかけられれば…』などの悩みが想起しやすいかと思います。
成功の定義にもよりますが、1社でビジネスを行った場合でも成功はできます。
一方、ビジネスとは、専門性とその掛け合わせによって創出される物であるため、1社でできる成功は得てして限定的となります。
ビジョンを共に達成するための優秀なアライアンス・パートナーの存在は、成功の確率と成功の範囲を大きく底上げしてくれます。
戦術とは、戦略(What)を実現するための手段(How)です。
例えば、2018年に実店舗・2019年にECサイトが立ち上がったMr. CHEESECAKEでは、日曜月曜のみの数量限定販売を行うことで、プレミア感を演出する戦術がウケて、ブームになりました。
強力なマーケティング戦術(How)が存在しない場合、結果は停滞しがちです。
ここまでの要素をブレークダウンし、測定可能な具体的なアクションプランまで落とし込まれていないケースが往々にして見受けられます。
最初にすべきこと、その次に行うべきことが慎重に計画されていないと、出だしから失敗してしまいます。
アクションプランは、「SMAC」の4要素に則って決めましょう。
最初の立ち上げの際に、必ずこれらをドキュメント化してスタートしてください。
ドキュメント化せず口頭でのみ伝えているケースがよくありますが、メンバーやアライアンス先へ、ビジョンやプランが誤解のないように伝えるためにもドキュメント化は必ず行いましょう。
具体的なアウトプットの形式については、株式会社chipperが相談に乗らせていただきますのでご相談ください。
既存事業では、起きている問題から逆算で考えると、改善すべきポイントが現れます。
例えば社内で「混乱」と「フラストレーション」が顕在化していれば、改善すべき点は「ビジョン」と「リソース」であることがわかります。
とはいえ、実際のビジネスの現場はこのように問題が顕在化しておらず、かつ問題が複雑に絡み合っていることがほとんどです。
これらに対してのアプローチは、組織のコンピテンシーを定義し浸透させ、組織文化ごとリビルドする改善策が望ましいことが多いです。
株式会社chipperでは、組織リビルドのためのヒアリングから課題特定・課題解決研修などを行うこともできます。
今回の記事が少しでも、組織構築において悩まれる方々のお役に立てましたら幸いです。
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